居ぬき物件は、できるだけ初期費用を抑えて開業するための方法です。しかし、居ぬき物件には、デメリットもあります。何も知らずに居ぬき物件で店舗開業を考えてしまうと大失敗する可能性があります。居ぬき物件で失敗しないために、ここでは、居抜き物件のメリットとデメリットについて説明していきます。

居抜き物件のメリットとは?

なんといっても初期投資費用面で大きなメリットがあります。店舗内装工事は初期費用の50%以上かかる場合もあり、開業費の大部分を占めています。その内装工事費を大きく抑えることができるのが、居ぬき物件となります。

居抜き物件は初期費用が抑えられる

  1. 初期費用が安く済むことが、居抜き物件の一番のメリットです。特に、飲食店は新規の場合、小さな店舗でも2000万~3000万円がかかるといわれています。設備に莫大な費用がかかるところを居抜きで設備をそろえることで、費用をかなり安く抑えることが可能になります。初めて飲食的を開業する方は、居抜きから始めることをお考えになると良いでしょう。
  2. 内装や設備以外にも付帯設備が付いていれば、開業準備期間を大幅に軽減できます。
  3. 内装工事や稼業準備の項目が大きく短縮されるために、短期間で開業が可能になります。

状況によっては以前のお客様の集客が望める

業態、業種によっても異なりますが、場合によっては、以前入っていたテナントのお客様が顧客になってくれることがあります。立地が良い場所だと、お客様が定着していることが多いのがメリットです。

居抜き物件のデメリットとは?

居抜き物件は同じ業態の設備や内装などをそのまま活用します。実はそこにデメリットも発生します。居ぬき物件のデメリットを知っておかなければ、余計に準備に予算や手間がかかります。

居抜き物件は以前の店舗の影響がある

居ぬき物件は、もともとの設備や内装をそのまま使用することで初期費用を抑えることができますが、元の店舗レイアウトやイメージが残ってしまいます。そのため、自分の理想の店づくりができない可能性があり、理想を重視するために、一から店舗内装を作り直す場合には、余計に店舗内装工事費がかかる場合もあるため、デメリットとなります。また、美容室など、同じ業種の店舗を開業する場合は、以前の店舗のイメージが強く、「成功しなかったお店」という、悪いイメージが固定されている場合があります。オーナーのイメージが打ち出しにくく、新しいお店のサロンコンセプトが反映されにくいことも考えられます。

物件やテナントを探す場合、以前の店舗の状況は調べておきましょう。特に以前出したお店がすぐつぶれてしまう場所というイメージがついているテナントもありますので、必ず、事前の調査は行うのが良いでしょう。※そのデメリットも理解してから、物件は契約しましょう。

居抜き物件は設備の老朽化など、かえって費用がかかる場合がある

居ぬき物件で、賃貸までに時間が経っていたり、長期間使われた設備には問題があったり、自分が思う内装にするために、内装費、追加工事などにかえって費用がかかる場合もあります。契約する前には、細心の注意を払い、チェックしてください。特に、空調、ボイラーなどの店舗設備は5年経過すると老朽化してくるといわれています。安くあげようとして居抜き物件にしたのに、高く費用がかかることは避けるようにしましょう。

居抜き物件のメリットとデメリットを良く理解してから契約すること

居抜き物件は以前の設備をそのまま活用でき、初期費用が安く済むことや工事スケジュールを短縮できることが大きなメリットです。しかし、設備の老朽化があり、かえって費用が嵩む場合や、以前入っていた店舗のイメージが付きまとうなど、デメリットもあります。自分の理想のレイアウトにならず、作業導線が悪くなることなどもあるため、居ぬき物件を借りた方が良いとは言い切れません。

また、居抜き物件は一般的には造作譲渡とも呼ばれます。設備や備品などを引き継ぎますので、通常の物件取得費用とは別に、造作譲渡費用が必要になる場合がありますので、居抜き物件では、何が譲渡されるのか、その際の金額などについて、確認する必要があります。居抜き物件は、ご自分の開業プランをしっかりと照らし合わせ、金額でも負担がないところを選びましょう。物件選びの前に、内装工事のプロに相談するところから始めませんか。→内装業者へ提案を希望する。

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