懐石料理はもともと、茶事の前に提供される食事の事でしたが、現在は、料亭などで提供される和食のコース料理の印象が強くなっています。懐石料理屋は法事や接待などで使われることが多く、静かに会食をする場所のイメージがあります。

懐石料理屋の店舗デザインは、和風の粋がありながら、モダンでシックなイメージに。そして原点にたちかえり、室内空間を茶室の趣きを活かしたスタイルにしてみるのも良いでしょう。また個室を離れの個室を配置しつつ、カウンターやテーブル席も用意し、様々な年齢層に対応するように心配りをするデザインも考えましょう。

ここでは、懐石料理屋の店舗デザインについて、いくつかのアイデアの提案とその説明をしていきます。

懐石料理屋に合う照明とは

懐石料理屋の部屋の内部の照明は、ペンダントタイプのものでは旅館風になってしまうため、できるだけ避けるようにします。

明かりは部屋の雰囲気の邪魔をしないように、天井竿や、落とし掛けの裏に配置するなどの工夫をすると良いでしょう。

懐石料理屋に合う、素材とは

高級感のある土壁などの素材が良いでしょう。しかし、寄りかかるとはがれる恐れのある場所には、土壁などの素材は避けます。

高さ60センチほどまでは、はがれにくい丈夫な素材を使いましょう。

高齢者への配慮を反映した店舗デザインにする

懐石料理屋は法事などに使われることも多く、お客様の年齢層も高いことが予想されます。そのため、高齢者のお客様に配慮した店舗のデザインを考えることをおすすめします。特に和室は高齢者にとっては意外と過ごしづらい場所です。座席を掘り炬燵形式にして膝に負担をかけないようにする、立ち上がりや座る際に負担が軽減されるように、座布団を高めにする、座椅子のような背もたれ付きの席にする、靴の脱ぎ履きがしやすいよう個室の入口などのデザインを工夫する、テーブル席を設ける、段差をつけないなどの、配慮するようにしましょう。

懐石料理屋に和のテイストを盛り込むには

懐石料理屋らしく、高級感がありながら和のテイストを店舗デザインに盛り込むには、以下のようなポイントがあります。

ふすまの引手や釘隠しなどは、高級感があり普通の家では使わないようなものを使って特別感を出しましょう。有名な日本建築物に利用されているもののレプリカを使用するのもおすすめです。

  • 和の雰囲気を壊す機械的なものを上手に隠す工夫をします。
  • トイレにも和風の一輪挿しを置きお香を焚くなど、和の趣きを凝らすように配慮します。
  • 外へのアピールも、数寄屋造をアレンジして高級感と和のテイストを表現するように。

前庭などを用意し、造作はミニマムに。すっきりシンプルにするのがポイントです。

懐石料理屋の店舗デザインのポイントは、高級感のある和の趣きを活かすことと、客層の多い高年齢層への配慮をすることだと言えます。このポイントを抑えて、店舗デザインを考えましょう。

業種毎の店舗デザインについて

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