クリニックの店舗デザインにおいて、建築計画は非常に重要です。とくに、院内感染や、医療過誤などのトラブルが起きないように注意を払った、合理的で安全性を意識したプランを行う事は大変重要で、不可欠なものです。
ここでは、クリニックの店舗デザインについて、ポイントとなることを説明していきます。
クリニックのゾーニングとは
クリニックの店舗デザインでは、ゾーニングが必要です。ゾーニングとは、類似した性格の空間(部屋や区画)をまとめて計画していくことです。クリニックでは以下のようなゾーニングを考える必要があります。
- 待合ゾーンと診療ゾーン
- クリーンゾーンとダーティーゾーン
- 患者ゾーンとスタッフゾーン
- 一般患者ゾーンと隔離患者ゾーン
など、ほかにも診療内容、クリニックの規模などでゾーニングは複数のゾーンが多重化していくので注意が必要です。
クリニックの各室の機能
店舗デザインにおいて、室の機能について、下記の項目などを医師に確認する必要があります。
- 各室で行われる診療行為について確認する。
- 利用するコ・メディカルの種類について確認する。
- 遮光や遮音が必要かどうかを確認する。
- プライバシーを守る必要性があるかどうか確認する。
- 医師のポリシーについて確認する。
クリニックの診療業務の分担と動線について
クリニックの店舗デザイン設計にあたり、患者の動線(表動線)、スタッフの動線(裏動線)、診療ゾーンの中間動線などを整理する必要があります。また全スタッフがコミュニケーションをとれる場所を設定します。
各診療行為を誰が行うかで動線が変わるため、事前に確認しておきましょう。
クリニックにおける患者への配慮
クリニックにおいて、患者への配慮は不可欠です。特に、アレルギー対策、臭い対策、高齢者や障がいのある方への配慮、医療情報についての掲示などに注意しましょう。
機器類の洗浄、消毒、滅菌
医療で使用される機器類はその使用目的に沿って、院内感染に対する滅菌・消毒のレベルがCDCガイドラインで決められていますので留意し対策を立てます。
クリニックにおける医療従事スタッフの保護
院内感染は、患者のみならずスタッフも安全に保護される必要があります。作業環境を設計する際には、十分な各種注意が必要です。
他にも、クリニックの店舗デザインは医療に関する様々な留意点があります。情報をしっかり収集しましょう。