平成26年3月末の厚生労働省の調査では、美容室は234,089店あり、前年度比1.3%増となっています。2016年4月度調査でコンビニエンスストアが全国で54,092店なのと比較しても、いかに、競争の激しい業界なのかがわかると思います。美容室を開業するに当たり、シビアな現実も知っておく必要があります。技術が高いだけでは開業、経営に失敗する事もあるのです。特に、開業資金の確保が上手くいかず失敗して多額の借金が残る事は避けたいものです。

ここでは、美容室を開業する際、どのような事で失敗してしまうのかを挙げていきます。成功する開業、経営の参考にしてください。

自己資金が少なく、初期費用の配分を間違えて失敗

美容室で働く事と、美容室を開業し経営する事には大きな違いがあります。経営をしていくための知識が美容師のスキル以外にも必要になってくるのです。そして、資金が不足していてもなんとかなると甘く考えていてはいけません。融資を受けるにも自己資金が必要になります。

しかし、自己資金が足りないために融資が下りず、結局開業できなくなるという話は、開業を希望される方によくある失敗例です。お金が用意できないのに、開業の準備を始めても意味が無いのです。経営に失敗しないように、資金の計画はしっかり行う必要があります。

また、開業にこぎつけて当初の売上が黒字になっても、資金繰りに失敗して、融資してもらった借金の返済に足りずに廃業する場合があります。初期費用や運営にどのくらいのお金がかかるのかは事前にしっかり計算し、余裕をもって準備してから開業しましょう。

居ぬき物件の調査が甘く失敗

美容室開業にあたり、居ぬき物件を検討する場合に注意が必要なのが、以前その場所で経営していた美容室に対する調査です。同じ業種の店舗が廃業したという事は何等かの理由があるはずです。その理由を事前に調査してみましょう。廃業の理由が、自分が開業したい美容室を作る場合に、デメリットとならないかどうか十分に知り、対策を練る必要があります。

開業資金を安くするために居ぬき物件に入居したことで、経営が上手くいかなくなるのでは本末転倒です。

見切り発車、見込、見積もりが甘く失敗

美容室を開業したいという方は、見切り発車や勢いで独立開業をしてしまう場合も多いと言われています。実際に開業するまでにどのような知識が必要なのか、どんなマーケティングが必要なのか、美容室を開業し、継続するために必要な経営の知識等を学ばずに勢いだけで開業しようとしてはいけません。

開業するに当たり、理想や夢はつきないと思います。しかし夢だけでは継続していくことができません。失敗例も参考にしていただき、現状を厳しく見つめましょう。また、借金を増やして失敗する事の無いように、お金の管理をしっかり行い、成功につなげていきましょう。

美容室開業 参考記事

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